医療用医薬品 : ラパリムス |
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総称名 | ラパリムス |
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一般名 | シロリムス |
欧文一般名 | Sirolimus |
製剤名 | シロリムス製剤 |
薬効分類名 | mTOR阻害剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01EG04 L04AH01 |
KEGG DRUG |
D00753
シロリムス
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KEGG DGROUP |
DG01597
mTOR阻害薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ラパリムス錠1mg | Rapalimus Tablets 1mg | ノーベルファーマ | 4291035F1023 | 1308.8円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
ラパリムス顆粒0.2% | Rapalimus Granules 0.2% | ノーベルファーマ | 4291035D1022 | 3010.2円/g | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
月齢 | 1日あたり開始用量 (最大1mgまで) | 1日あたり最大用量 (最大4mgまで) |
3ヵ月未満 | 0.02mg/kg | 0.08mg/kg |
3ヵ月以上6ヵ月未満 | 0.04mg/kg | 0.16mg/kg |
6ヵ月以上12ヵ月未満 | 0.06mg/kg | 0.24mg/kg |
12ヵ月以上 | 0.08mg/kg | 0.32mg/kg |
症状 | 投与の可否等 |
無症候性で画像所見の異常のみ | 投与継続 |
軽度の臨床症状注1)を認める(日常生活に支障なし) | 症状が改善するまで休薬し、症状の改善を認めた場合には投与再開可能とする。 |
重度の臨床症状注1)を認める(日常生活に支障があり、酸素療法を要する) | 本剤の投与を中止し、原則として再開しないこと。ただし、症状が改善し、かつ治療上の有益性が危険性をうわまわると判断された場合のみ、投与中止前の半量からの投与再開可能とする。 |
生命を脅かす:緊急処置を要する(挿管・人工呼吸管理を要する) | 投与中止 |
生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等)[2.3参照] | 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症するおそれがあるので併用しないこと。 | 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し、病原性をあらわす可能性がある。 |
シクロスポリン カルシウム拮抗剤 ジルチアゼム ニカルジピン ベラパミル 抗真菌剤 フルコナゾール イトラコナゾール ケトコナゾール ボリコナゾール等 マクロライド系抗生物質 エリスロマイシン クラリスロマイシン等 メトクロプラミド ブロモクリプチン シメチジン ダナゾール レテルモビル プロテアーゼ阻害剤 リトナビル等 [7.4、16.7.1-16.7.4、16.7.6参照] | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用する場合には、本剤を減量することを考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 | 本剤の代謝酵素(CYP3A4等)が阻害されると考えられる。 |
ミカファンギンナトリウム[7.4参照] | 本剤のAUCが21%上昇したとの報告がある。併用する場合は患者の状態を慎重に観察し、本剤の副作用発現に注意し必要に応じて本剤の投与量を調節すること。 | 機序不明 |
グレープフルーツジュース[7.4参照] | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、本剤服用時は飲食を避けること。 | グレープフルーツジュースが腸管の代謝酵素を阻害することによると考えられる。 |
アンジオテンシン変換酵素阻害剤等 | 血管浮腫との関連性が示されている薬剤を服用している患者では、血管浮腫(顔面、口唇、舌、咽頭の腫脹等)を発症するリスクが高まるおそれがある。 | 機序不明 |
リファンピシン リファブチン 抗てんかん剤 カルバマゼピン フェノバルビタール フェニトイン [7.4、16.7.5参照] | 本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ使用すること。やむを得ず併用する場合には、本剤の有効性が減弱する可能性があることを考慮すること。 | これらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる。 |
ロルラチニブ | 本剤の血中濃度が低下し、有効性が減弱する可能性がある。 | ロルラチニブがP-糖蛋白を誘導することによる。 |
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 [7.4参照] | 本剤の血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。 | セイヨウオトギリソウの代謝酵素誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる。 |
5%以上 | 1〜5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
感染症 | 鼻咽頭炎(24.1%)、気管支炎(14.3%)、胃腸炎、咽頭炎 | 上気道感染、皮膚感染、歯周炎、膀胱炎、副鼻腔炎、歯肉炎、口腔ヘルペス、麦粒腫、外耳炎、唾液腺炎、扁桃炎、外陰部腟カンジダ症、細菌尿、感染性腸炎、RSウイルス感染 | 憩室炎、毛包炎、インフルエンザ、喉頭炎、下気道感染、爪囲炎、腟感染、歯肉膿瘍、白癬感染、細菌感染、気道感染、歯槽骨炎 | |
血液・リンパ | 白血球減少症、リンパ球減少症、貧血 | 好中球減少症 | 低γグロブリン血症 | |
代謝・栄養 | 食欲減退 | 低カリウム血症 | 高尿酸血症 | 高血糖 |
精神・神経 | 頭痛(21.1%)、浮動性めまい | 不眠症、気分変化、味覚異常 | 頭部不快感、感覚鈍麻、記憶障害、末梢性感覚ニューロパチー、感覚障害、傾眠 | |
眼 | 結膜炎、眼乾燥、眼痛、眼瞼浮腫 | 霰粒腫 | ||
耳 | 中耳の炎症 | 耳出血、耳痛、耳不快感 | ||
心・血管 | 高血圧 | 不整脈、動悸、出血 | ||
呼吸器 | 上気道の炎症(23.3%)、呼吸障害(12.8%)、咳嗽(10.5%)、呼吸困難、口腔咽頭痛 | 鼻出血、発声障害、気胸、鼻漏、肺出血 | 急性呼吸不全、気管支痙攣、低酸素症、鼻閉、鼻粘膜障害 | |
消化器 | 腹痛(12.0%)、便秘、口唇炎、胃腸障害、上腹部痛 | 下腹部痛、胃炎、消化不良、腹部不快感、歯痛、歯周病、腹部膨満、口内乾燥、腸炎、鼓腸、小腸閉塞 | 胃食道逆流性疾患、歯肉痛、口腔内痛、顎下腺腫大、口の錯感覚 | |
肝 | 肝機能異常 | 胆嚢炎 | ||
皮膚・皮下組織 | 湿疹、爪破損、色素沈着障害、皮膚炎、蕁麻疹、紅斑、皮下出血、皮膚びらん、毛細血管拡張症、爪線状隆起 | 脱毛症、貨幣状湿疹、多汗症、手掌・足底発赤知覚不全症候群、点状出血、そう痒性皮疹、皮膚潰瘍、爪甲脱落症、手皮膚炎、皮膚腫瘤、皮下血腫 | ||
筋骨格 | 筋骨格障害、背部痛 | 関節痛、筋痙縮、鼡径部痛 | 関節腫脹、筋力低下、筋肉痛、四肢痛、顎痛、筋骨格硬直 | |
腎・尿路 | 尿生殖器出血 | 血尿 | ||
生殖器 | 不規則月経(14.3%) | 月経障害、無月経、月経過多、月経困難症、卵巣嚢胞、腟分泌物、性器出血 | 閉経期症状、不正子宮出血、外陰腟乾燥 | 無精子症 |
一般・全身 | 疼痛(17.3%)、発熱(17.3%)、倦怠感、疲労 | 胸痛、粘膜の炎症 | 胸部不快感、異常感、浮腫、圧痛、口渇、限局性浮腫 | |
傷害・処置 | 挫傷 | |||
臨床検査 | 白血球数減少、好中球数減少、ALT増加、AST増加 | 体重減少、尿蛋白、血中ビリルビン増加、γ-GTP増加、Al-P増加 | CRP増加、白血球百分率数異常、ヘモグロビン減少、LDL増加、体重増加、血小板数増加 |
Cmax,ss(ng/mL) | tmax(h) | t1/2(h) | AUCτ(ng・h/mL) | CL/F(mL/h/kg) | Vss/F(L/kg) | Cmin,ss(ng/mL) |
22.4±9.4 | 2.75±0.73 | 47.7±41.0 | 276±122 | 156±41 | 9.0±6.5 | 8.2±4.1 |
時点 | 1週後 | 2週後 | 4週後 | 12週後 | 24週後 | 52週後 |
全体 | 5.4±1.8 (11例) | 5.6±1.6 (11例) | 5.5±1.8 (11例) | 7.4±2.0 (11例) | 8.4±2.2 (11例) | 8.9±3.3 (9例) |
体表面積1.0m2以上 | 5.0±1.7 (8例) | 5.5±1.6 (8例) | 5.7±2.0 (8例) | 7.3±1.5 (8例) | 8.3±2.5 (8例) | 9.6±3.4 (7例) |
体表面積1.0m2未満 | 6.6±2.1 (3例) | 5.8±2.0 (3例) | 5.2±1.3 (3例) | 7.6±3.6 (3例) | 8.8±1.5 (3例) | 6.6±1.3 (2例) |
製剤 | 層別 | 1週後 | 2週後 | 4週後 | 12週後 | 24週後 | 52週後 |
全体 | 5.5±2.4 (13例) | 5.7±1.7 (13例) | 5.8±2.0 (13例) | 6.6±3.0 (13例) | 6.6±1.5 (12例) | 7.8±3.6 (13例) | |
錠剤 | 30kg以上 | 5.7±1.1 (4例) | 6.2±1.0 (4例) | 6.0±1.1 (4例) | 6.5±1.0 (4例) | 6.6±1.8 (3例) | 9.7±5.0 (4例) |
顆粒剤 | 30kg以上 | 2.9 (1例) | 3.4 (1例) | 4.1 (1例) | 5.3 (1例) | 8.8 (1例) | 7.7 (1例) |
30kg未満かつ体表面積0.6m2以上 | 6.4±4.1 (3例) | 6.2±2.5 (3例) | 6.7±2.8 (3例) | 6.8±4.1 (3例) | 5.7±0.8 (3例) | 9.7±2.2 (3例) | |
1歳以上かつ体表面積0.6m2未満 | 5.5±2.7 (4例) | 5.8±1.9 (4例) | 4.8±2.4 (4例) | 7.2±4.7 (4例) | 6.7±1.9 (4例) | 5.2±1.5 (4例) | |
1歳未満 | 5.3 (1例) | 4.1 (1例) | 7.7 (1例) | 5.2 (1例) | 7.1 (1例) | 5.1 (1例) |
製剤 | Cmax(ng/mL) | tmaxa)(h) | AUCt(ng・h/mL) | t1/2(h) |
錠剤 | 6.9±1.8 | 2.0(1.5,4.0) | 111±24 | 46.5±19.9 |
顆粒剤 | 16.2±5.5 | 1.8(1.0,2.0) | 165±40 | 56.8±19.9 |
パラメータ | 幾何平均の比 | 90%信頼区間 | |
下限 | 上限 | ||
AUCt | 1.48 | 1.22 | 1.80 |
Cmax | 2.30 | 1.90 | 2.78 |
本剤群 | プラセボ群 | 群間差[95%信頼区間]b) P値b) | |
ベースラインa)(mL) | 1357±400(46) | 1378±446(43) | / |
投与12ヵ月後(mL) | 1383±394(41) | 1272±414(34) | |
変化量(mL) | 19±124(41) | -134±182(34) | |
傾きb)(mL/月) | 1.1±2.0(46) | -11.8±2.0(43) | 12.9[7.3,18.5] P<0.0001 |
ベースライン(mL) | 投与24ヵ月後(mL) | 変化量(mL) | 傾きb)(mL/月) |
1794±670(56) | 1834±691(44) | 43±253(44) | 0.7±0.75 [95%信頼区間] -0.7c)〜2.2 |
例数 | (%) | |
対象例数 | 11 | |
CR(完全奏効) | 0 | 0.0 |
PR(部分奏効) | 7 | 63.6 |
SD(安定) | 4 | 36.4 |
PD(進行) | 0 | 0.0 |
奏効率(CR+PR) | 6a) | 54.5 |
95%信頼区間b) | [23.4,83.3] | |
P値c) | <0.001 |
例数 | (%) | |
対象例数 | 13 | |
CR(完全奏効) | 0 | 0.0 |
PR(部分奏効) | 7 | 53.8 |
SD(安定) | 4 | 30.8 |
PD(進行) | 2 | 15.4 |
奏効率(CR+PR) | 7 | 53.8 |
95%信頼区間a) | [25.1,80.8] | |
P値b) | <0.001 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2024/05/22 版 |